データベース
ESET PROTECTサーバーをインストールするときに使用するデータベースサーバーとコネクターを指定します。現在の環境で稼動している既存のデータベースサーバーを使用できますが、次の要件を満たしている必要があります。
ESET PROTECT 10.0オールインワンインストーラーでは、既定でMicrosoft SQL Server Express 2019がインストールされます。
o古いWindowsエディション(サーバー2012またはSBS 2011)を使用している場合は、Microsoft SQL Server Express 2014が既定でインストールされます。
oインストーラーはデータベース認証(%PROGRAMDATA%\ESET\RemoteAdministrator\Server\EraServerApplicationData\Configuration\startupconfiguration.iniに保存)のランダムなパスワードを自動的に生成します。
Microsoft SQL Server Expressには各関係データベース10 GBのサイズ制限があります。次の環境では、Microsoft SQL Server Expressの使用は推奨されません。 •エンタープライズ環境または大規模ネットワーク。 •ESET PROTECTとESET Inspectを使用する場合。 |
サポートされているデータベースサーバーとデータベースコネクター
ESET PROTECTは、Microsoft SQL ServerとMySQLの2種類のデータベースサーバーをサポートします。
ESET PROTECTはMariaDBをサポートしません。MariaDBは最新のLinux環境の既定のデータベースであり、MySQLのインストールを選択するとインストールされます。 |
サポートされているデータベースサーバー |
サポートされているデータベースバージョン |
サポートされているデータベースコネクター |
---|---|---|
Microsoft SQL Server |
•Expressおよび非Expressエディション •2014, 2016, 2017, 2019 |
•SQLサーバー •SQL Serverネイティブクライアント10.0 •ODBCドライバーSQL Server 11、13、17、18 |
MySQL |
•5.6* •5.7 •8.0 |
MySQL ODBCドライバーバージョン: •5.1, 5.2 •5.3.0-5.3.10 •8.0.16, 8.0.17 •8.0.27, 8.0.31Windowsのみ |
* MySQL 5.6は2021年2月にサポート終了しました。MySQLデータベースサーバーをバージョン5.7以降にアップグレードすることをお勧めします。
次のMySQL ODBCドライバーバージョンはサポートされていません。 •5.3.11および5.3.x以降 •8.0.0-8.0.15 •8.0.18以降 |
データベースサーバーハードウェア要件
ハードウェアおよびサイジング手順を参照してください。
パフォーマンスに関する推奨事項
最適なパフォーマンスのため、ESET PROTECTデータベースとしてサポートされている最新のMicrosoft SQL Serverを使用することをお勧めします。ESET PROTECTはMySQLに対応していますが、ダッシュボード、検出、クライアントを含む大量のデータを処理すると場合は、MySQLを使用すると、システムパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。Microsoft SQL Serverがインストールされている同じハードウェアは、MySQLがインストールされているハードウェアよりも大幅に多い数のクライアントを処理できます。
次の場所にSQLデータベースサーバーをインストールするかどうかを決定できます。
•ESET PROTECTサーバーと同じコンピューター。
•同じコンピューターの別のディスク。
•SQLデータベースサーバーをインストールするための専用サーバー。
10,000以上のクライアントを管理する場合は、リソースが予約された専用コンピューターを使用することをお勧めします。
データベース |
SMB顧客 |
エンタープライズ顧客 |
クライアント上限 |
Windows |
Linux |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft SQL Express |
✔ |
(任意) |
5.000 |
✔ |
|
Microsoft SQL Server |
✔ |
✔ |
なし |
✔ |
|
MySQL |
✔ |
✔ |
10.000 |
✔ |
✔ |
詳細情報
ESET PROTECTサーバーは統合バックアップを使用しません。データベースサーバーをバックアップし、データ損失を防止することを強くお勧めします。 |
•ドメインコントローラーにはSQL Serverをインストールしないでください(たとえば、Windows SBS / Essentials)。別のサーバーにESET PROTECTをインストールするか、インストール中にSQL Server Expressコンポーネントを選択しない(この場合、既存のSQL ServerまたはMySQLを使用してESET PROTECTデータベースを実行する必要があります)ことをお勧めします。
•ESET PROTECTデータベースにのみアクセスする専用データベースユーザーアカウントを使用する場合は、インストール前に特定の権限があるユーザーアカウントを作成する必要があります。詳細については、「専用データベースユーザーアカウント」を参照してください。また、ESET PROTECTで使用される空のデータベースを作成する必要があります。
•MySQL for WindowsおよびMySQL for Linuxをインストールし、ESET PROTECTと正常に動作するように設定する手順を参照してください。
•LinuxのMicrosoft SQL Serverはサポートされていません。ただし、LinuxのESET PROTECTサーバーをWindowsのMicrosoft SQL Serverに接続することができます。
•ESET PROTECTサーバーとMicrosoft SQL Serverを別のコンピューターにインストールする場合は、データベースへの暗号化接続を有効にすることができます。
•Windows環境でのデータベースのクラスタ設定は、Microsoft SQL Serverでのみサポートされています。MySQLではサポートされていません。