メール転送保護
IMA(S)PとPOP3(S)プロトコルは、メールクライアントアプリケーションでの電子メール通信の受信に最もよく使用されているプロトコルです。IMAP(インターネットメッセージアクセスプロトコル)はメール受信のためのもう1つのプロトコルです。IMAPはPOP3よりも優れている点があります。たとえば、IMAPでは、複数のクライアントが同時に同じメールボックスに接続して、メッセージが既読か、返信済みか、削除されたかなどの状態の情報を保持できます。この制御を提供する保護機能はシステム起動時に、自動的に起動され、メモリでアクティブになります。
ESET Endpoint Securityでは、使用される電子メールクライアントに関係なく、このプロトコルに対する保護機能を備えています。電子メールクライアントの再設定は不要です。既定では、既定のPOP3/IMAPポート番号に関係なく、POP3およびIMAPプロトコルのすべての通信が検査されます。
MAPIプロトコルは検査されません。ただし、Microsoft Exchangeサーバーとの通信は、Microsoft Outlookなどの電子メールクライアントの統合モジュールによって検査できます。
ESET Endpoint Securityでは、IMAPS (585, 993)およびPOP3S (995)プロトコルの検査もサポートします。この場合、暗号化チャンネルを使用して、サーバーとクライアント間で情報を送受信します。ESET Endpoint Securityは、SSL (Secure Socket Layer)およびTLS (Transport Layer Security)プロトコルを使用して通信を検査します。 暗号化された通信は、既定で検査されます。スキャナーの設定を表示するには、詳細設定 > 保護 > SSL/TLSを開きます。 |
メール転送保護を設定するには、詳細設定 > 保護 > 電子メールクライアント保護 > メール転送保護を開きます。
メール転送保護を有効にする - 有効にすると、ESET Endpoint Securityがメール転送通信を検査します。
次のオプションの横にあるトグルをクリックして、検査するメール転送プロトコルを選択できます(既定では、すべてのプロトコルの検査が有効になっています)。
- IMAPメール転送を検査
- IMAPSメール転送を検査
- POP3メール転送を検査
- POP3Sメール転送を検査
既定では、ESET Endpoint Securityは標準ポートでIMAPSおよびPOP3S通信を検査します。IMAPSおよびPOP3Sプロトコルのカスタムポートを追加するには、IMAPSプロトコルが使用するポートまたはPOP3Sプロトコルが使用するポートの横のテキストフィールドに追加します。複数のポート番号は、コンマで区切る必要があります。
対象外のアプリケーション - 特定のアプリケーションをメール転送保護による検査対象から除外できます。Webアクセス保護によって互換性の問題が発生した場合に便利です。
除外されたIP - 特定のリモートアドレスをメール転送保護による検査対象から除外できます。Webアクセス保護によって互換性の問題が発生した場合に便利です。