マネージドサービスプロバイダー向けESET PROTECT

MSPについて

略語のMSPとは、「マネージドサービスプロバイダー」のことです。通常、MSPユーザーは、セキュリティ製品(例: ESET Endpoint Antivirus)の管理など、顧客に対してITサービスを提供します。MSPユーザーには、エンタープライズユーザーやSMB (中小企業)ユーザーとは異なる要件があり、ESET PROTECTの使用方法も異なります。推奨されるMSP向け展開シナリオを参照してください。ESET MSPプログラムの詳細については、各地域のESETパートナーにお問い合わせになるか、ESETマネージドサービスプロバイダープログラムページをご覧ください。

MSPの事業体の構造

msp_structure

販売店 - 販売店はESETパートナーおよびMSP、またはMSPマネージャーパートナーです。

MSPマネージャー - 複数のMSP企業を管理します。MSPマネージャーには直接の顧客がいる場合もあります。

MSP - 本ガイドの対象読者。MSPは顧客にサービスを提供します。たとえば、MSPは、リモートで顧客のコンピューターを管理し、ESET製品のインストールや管理を行います。

マネージドMSP - MSPに似ていますが、マネージドMSPはMSPマネージャーによって管理されます。

顧客 - ESET製品ライセンスのエンドユーザー。顧客はESET製品を操作しません。

MSP環境の仕様

MSPビジネスモデルは、エンタープライズまたはSMBとは異なるインフラストラクチャ設定を使用します。MSP環境では、一般的に、顧客はMSP企業ネットワーク外にあります。 多くの場合、ESET PROTECTサーバー自体も、MSP企業外でホストされています。ESET Managementエージェントは、公開インターネット上で、直接ESET PROTECTサーバーに接続する必要があります。MSP向けのESMCサーバーの推奨設定:

パブリッククラウドでホストされている。

MSPのプライベートクラウドでホストされている。(多くの場合、特定のポートを開き、インターネットからESET PROTECTが表示されるようにする必要があります)

MSPプライベートネットワークでホストされている。(サーバーが直接表示できない場合、HTTPプロキシを使用して、インターネットから接続を転送します。)

 

基本設定

集中管理設定 - 顧客はインターネット経由でESET PROTECTサーバーにアクセスします。ESET PROTECT Webコンソールは、MSP企業ネットワークからのみアクセスできます。

 

msp_infra1

 

分散設定 - 顧客は、インターネット経由でESET PROTECTサーバーにアクセスします。ESET PROTECT Webコンソールは、インターネット経由でMSPにアクセスできます。インターネットからWebコンソールにアクセスできるようにする場合は、必ず二要素認証を有効にしてください。

 

msp_infra2

ESMC 7.xからの移行

EMA 2アカウントをインポートしたユーザーで、

ESMC 7.0からアップグレードしている場合、MSPツリーはESET PROTECTをアップグレードした後に同期されます。すべての静的および動的グループは変更されず、新しいMSPツリーが設定されます。新しいMSPツリーを使用する必要はありません。ただし、デバイスとグループを新しいMSPツリーに移行(移動)することをお勧めします。

ESMC 7.1または7.2からアップグレードしている場合、MSPツリーとグループ構造は影響を受けません。