ルール
ルールを使用すると、電子メールフィルタリング条件を手動で定義でき、フィルタリングされた電子メールのアクションを割り当てることができます。また、メール転送保護、メールボックスデータベース保護、メールボックスデータベース検査それぞれに別個の条件とアクションを定義することもできます。これは、各保護タイプ(特にメール転送保護)ごとにメッセージの処理時に使用するアプローチがわずかに異なるため便利です。
メールボックスデータベース検査のルールが正しく定義されていない場合、元に戻せないメールボックスの変更が発生する可能性があります。初めてルールを使用してメールボックスデータベース検査を実行する前に、メールボックスデータベースの最新のバックアップがあることを必ず確認してください。想定どおりにルールが実行されていることを確認することを強くお勧めします。確認のため、イベントに記録アクションのみを使用してルールを定義します。他のアクションがメールボックスデータベースを変更できるためです。検証で問題がない場合は、添付ファイルの削除などの破壊的ルールアクションを追加できます。 |
ルールは3レベルに分類され、次の順序で評価されます。
•フィルタリングルール (1) - 迷惑メール対策、ウイルス対策、フィッシング対策の検査前に評価されるルール
•添付処理ルール (2) - ウイルス対策検査中に評価されるルール
•結果処理ルール (3) - 迷惑メール対策、ウイルス対策、フィッシング対策の検査後に評価されるルール
同じ評価レベルのルールは、ルールウィンドウに表示されている順序で評価されます。同じレベルのルールのみ順序を変更できます。複数のフィルタリングルールがある場合、適用される順序を変更できます。フィルタリングルールの前に添付ファイル処理ルールを配置して、順序を変更することはできません。上へ/下へボタンは使用できなくなります。異なるレベルではルールを組み合わせることができません。
ヒット列には、ルールが正常に適用された回数が表示されます。チェックボックス(ルール名の左側)をオフにすると、もう一度チェックボックスを選択するまで、対応するルールが無効になります。
リセットをクリックすると、選択したルールのカウンタをリセットします(ヒット列)。表示を選択すると、ESET PROTECTポリシーから割り当てられた構成を表示できます。
通常は、ルールの条件が満たされる場合、より低い優先度のルールのルール評価が停止します。ただし、必要に応じて、他のルールの評価という特殊なルールアクションを使用して、評価を続行できます。 |
メッセージがメール転保護、メールボックスデータベース保護またはメールボックスデータベース検査によって処理されるときに、メッセージに対してルールがチェックされます。各保護レイヤーには個別のルールセットがあります。
メールボックスデータベース保護またはメールボックスデータベース検査ルール条件が一致する場合、ルールカウンタが2以上増えることがあります。れらの保護レイヤーがメッセージの本文と添付ファイルに別個にアクセスし、ルールが各部分に個別に適用されるためです。メールデータベース保護ルールはバックグラウンド検査中にも適用されます(たとえば、ESET Mail Securityが、新しい検出エンジンのダウンロード後にメールボックス検査を実行した場合など)。これにより、ルールカウンター(ヒット)が増えることがあります。