セキュリティの考え方

コンピュータを使用するとき、特にインターネットを利用する場合には、攻撃や検出リモート攻撃の危険を完全に排除できるウイルス対策システムは存在しないということを忘れないでください。最大限の保護と利便性を提供するには、ウイルス対策ソリューションを正しく試用し、複数の役立つルールに従うことが重要です。

定期的にアップデートする

ESET LiveGrid®の統計データによると、既存のセキュリティ手段をすり抜けマルウェアの作成者に利益をもたらすために、毎日数千種類のマルウェアが新たに作成されています。この利益は、他のユーザーの犠牲の上に成り立っています。ESETのウイルスラボの担当者は、ユーザーの保護レベルを改善するために、これらのウイルスを毎日解析し、更新ファイルを作成してリリースしています。これらの最新版の効果を最大限生かすためには、システムのアップデートを正しく設定することが重要です。アップデートの設定方法の詳細は、「アップデートの設定」の章を参照してください。

セキュリティパッチをダウンロードする

多くの場合、悪意のあるソフトウェアの作成者はシステムのさまざまな脆弱性を悪用します。それは、悪意のあるコードを効率的に蔓延させるためです。これを念頭に、ソフトウェアベンダ各社は、アプリケーションの脆弱性が表面化しないかどうかを注意深く見守り、潜在的な脅威を排除するためにセキュリティ更新ファイル(セキュリティパッチ)を定期的にリリースします。これらのセキュリティ更新ファイルは、リリースされたらすぐにダウンロードすることが重要です。例えば、Microsoft WindowsやInternet ExplorerなどのWebブラウザは、更新ファイルが定期的にリリースされています。

重要なデータをバックアップする

マルウェアの作成者がユーザーに配慮することは、ほとんどありません。悪意のあるプログラムが、オペレーティングシステムの誤作動を引き起こし、重要なデータを喪失させることがよくあります。重要なデータや機密データは、DVDや外付けハードディスクなどの外部メディアに定期的にバックアップすることが重要です。これにより、システム障害が発生したときでもデータを簡単にすばやく復旧できます。

コンピュータにウイルスがいないか定期的にスキャンする

既知や未知のウイルス、ワーム、トロイの木馬、およびルートキットは、リアルタイムファイルシステム保護機能によって処理されます。これにより、ファイルにアクセスするかファイルを開くたびに、マルウェアの活動を検査します。ただし、マルウェアのシグネチャは変化することがあり、検出エンジンは毎日更新されるため、少なくとも1か月に1回はコンピュータの完全な検査を実行することをお勧めします。

基本的なセキュリティルールに従う

常に用心することこそ、あらゆるルールの中で最も有益で効果的なルールです。今日の多くのマルウェアは、ユーザーが操作しないと、実行されず蔓延しません。新しいファイルを開くときに注意すれば、感染した場合にマルウェアを駆除するために多大な時間と労力を費やさずに済みます。次に、いくつかの有益なガイドラインを示します。

ポップアップや点滅する広告がいくつも表示される、怪しいWebサイトにはアクセスしない。

フリーウェアやコーデックパックのインストール時には注意する。安全なプログラムだけ使用し、安全なWebサイトにだけアクセスする。

メールの添付ファイルを開くときに注意する。特に、大量に送信されたメッセージや知らない送信者からのメッセージの添付ファイルに注意する。

日々の作業では、コンピュータの管理者アカウントを使用しない。